Repair File #503

TACOMA PR-40 (133430110)

ご依頼内容

プレーンの音が小さくバランスが良くない。ナットのサイズが合っていなく、左右両端の下側に隙間があり、サドルとともに交換希望。

必要と思われた処置

ネック調整、ナット交換(牛骨)、サドル交換(牛骨)、フレット浮き修正、ブリッジピンホール修正

 

あくまでも個人的な感想

バズが早すぎな上、3弦7Fと6弦7Fを同時に押さえ3弦を弾くと、6弦の押さえたフレットより低い側でフレットにあたりノイズがでます。これはネックが逆反りしていますね。フレットに浮きも発見しました。処置後はプレーンの音の出がアップ、全体に反応も上がり小さな力でもキチンと鳴ります。ピンをエボニーにして低音の芯が心地よくなりました。とても澄んだ高音です。オーナーさんにはバランスが良くなったと喜んでいただけました。岐阜からの依頼でした。

 

オーナーさんのご指摘の通りナットとナット取り付け溝のフィットは甘いですね。このようなマウントは非常に多いように感じます。

 

弦の接地面積はとても大きいです。やはりタコマも工場出荷は未完成なのですが、これは決していけないことではありません。ここはあとから演奏スタイルなどに合わせるところです。

 

うわ〜!ですね。接着剤が多すぎると思います。しかも取り付け溝の切削精度に『?』ですね。

オーナーさんはオリジナルのナットの中空の構造に驚かれていらっしゃいましたが、私にもこの構造の根拠が解りません。最近の流行りの素材です。私は否定するデータを持っていませんが、理由は知りたいものです。

 

ナット取り付け溝の修正後とナット交換後の画像です。

サドル交換後の画像です。

 

左が浮いていた状態、右が修正後です。このように浮いているフレットを接着剤で貼付けたりしてはいけません。抜いて打ち直しが理想です。