Repair File #504

Greven The F Herringbone Dlx (997)

ご依頼内容

お任せチューン

必要と思われた処置

ナット交換(牛骨)、サドル交換(牛骨)、フレット浮き修正、ブリッジピンホール修正、エンドピン取り付け

 

あくまでも個人的な感想

ナット、サドル共に手を加えた痕跡があり、フレットは浮きの修正に接着剤を充填されています。音はオーナーさんの感想通り『モンモン』とした感じです。処置後はフィルターが1枚取れたようにクリーンです。芯と倍音とが心地良いバランスでハイポジも詰まりなくスムース、深胴モデルなので豊かなローエンドですが、ハイエンドのヌケはとってもクリーンです。大好きな音です。秋田からの依頼でした。

 

 

処置前のナットですが、ご覧の通り底面に板を1枚入れてありますね。ヘッド側には隙間もあります。オーナーさんはご購入時に気付かれなかったのですが、こんなにされているギターは、たま〜にありますので皆さんもご注意して下さいね。

 

 

交換後です。

 

 

処置前のブリッジです。一見何でもないように見えますが、サドルの底面が見事に斜めですね。弦高調整したのでしょうが、切削技術が足りなかったようです。ナットの処置と同じ人の処置ならば当然かも。

 

サドル交換、ブリッジピンホール修正後のブリッジです。

 

 

フレットの端に接着剤の固まりがあります。グレーベンはこんなフレッティングではないはず。。。別の箇所で浮きも発見。なるほど!浮き修正を施されているのです。フレット端のタングのカットが不十分なのが浮きの原因なのに接着剤で処置できるはずがありませんね。しかも溝に吸い込まれた接着剤は緩衝材になってしまいます。これでは音が『モンモン』としてしまうのは当然ですね。右下が処置後です。