Repair File #505

 PEAVEY EB

ご依頼内容

1弦4Fで少し音が詰まる。1、2弦のハイポジションで詰まりがち。弦高をなるべく低く、チョーキングが楽にできるように。

必要と思われた処置

ネック調整、フレット浮き修正、指板修正、ナット修正

 

あくまでも個人的な感想

音の詰まりは、ネックの歪みとフレットの浮きが主な原因です。12F弦高が1.3〜1.6ミリ(1〜4弦)という弦高の低さでは僅かな歪みも見逃せません。処置後は最終フレットまでとてもスムースに押さえられ、音詰まりもなく綺麗に響くようになりました。完成度の高い良いベースですね。オーナーさんからは『弦をおさえるのに力が要らないのに驚きました。逆に弾くのが難しくなったような気がしますね。早速弾きこみたいと思います。』というメールを頂きました。神奈川からの依頼でした。

 

2年ほど前に今回と同じ症状が起きていて、指板修正とフレット調整を施しているとの事でしたが、フレットには接着剤が充填されていました。リペアをやった時には改善されたようですが、再び同じ症状が出て来てしまったのです。接着剤では治らないという事ですね。浮いているフレットでは弦の振動が逃げてしまいます。

 

ネックの状態です。これを許容範囲と思ってはいけません。良く見て下さい、1弦側と4弦側の歪みは微妙に異なります。1弦のハイポジで音が詰まるのは、この歪みも原因です。

 

フレットを抜いて、指板を削って修正。そして再びフレットを打って、すり合わせしました。画像は作業中です。フレットの順番が入れ代わらないように注意しなくてはいけません。

 

左は修正前のナットで右は修正後。