Repair File #507

 Martin D-45 (422324)

 

ご依頼内容

お任せチューン。低音部がこもって芯が無い。

必要と思われた処置

ナット交換、サドル修正、ブリッジ修正、フレット浮き処理。

あくまでも個人的な感想

いくつかのリペアショップで『問題なし、手を加えるところなし』と言われたのですが、自分の中では「何か違う、もう少し改善できるはずだ...」という思いを常にもっていました。というオーナーさんのお言葉でしたが、いくつかの問題がありました。処置後はクイックなレスポンスで、ローエンドからハイエンドまでのレンジも広がり、いわゆる45らしいゴージャスな音に仕上がりました。オーナーさんからは『今回の調整でやっぱり自分の感性は間違っていなかったと確信した次第です。今回の調整、色々と難しいお願いをしましたが、出来上がりを見て非常に満足しています。松本さんのウデと感性を信じてお願いしてよかったと思っております。これからはライブにD−45が登場する機会が増えそうです。』という嬉しいお言葉を頂戴いたしました。埼玉からの依頼でした。

 

6弦の弦溝と弦のサイズが合っていません。1弦の溝角度も緩すぎるのでは?と思います。1弦の溝角度は音色バランスの為の処置と考えれば絶対にいけないとは言い切れませんが、6弦の溝は問題です。

 

ナットの接着剤が少々多めかなと思いました。画像は削り落としたカスです。右画像は交換後です。

 

サドルの底面の切削技術に問題がありました。頂点が見えますが平じゃ無いんです。右は修正後です。

 

ブリッジプレート6弦部に疲労があります。ボールエンドの固定があまりよろしくないので埋木してタイトに固定するよう修正しました。

 

フレットに浮きがあれば音の芯が失われてしまうのは当然です。9本処置しました。